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幽霊は見えないけど 寿命は見える。



オカルトちっくなタイトルですが
霊的なものは苦手。幽霊も見えません^^

ただ 寿命や病気が見えたり予測できるっていうのはあります。

これは 『看護の第六感』だと思っています。

病院で患者さんをみて
「今日が山だろうな」と思ったら 実際次の日に亡くなられたり
「〇〇の内臓が悪そう」と思ったら 診断書にそう書かれたり。

これはたくさんの患者さんと接した
経験や観察からくるものです。


・・・


先月免許の更新に行き、免許証の裏に
脳死・心停止後の臓器提供の意思表示ができる欄が
新たに設けられていることを知りました。


延命治療とターミナルケアの在り方について
今書きたい!って衝動に駆られました。

長々とマジメな話になります。

・・・


ターミナルとは、終末期の患者のことで、
主に余命半年以下の癌患者を指すことが多いです。


この1年間で、7件の在宅ターミナルケアの症例をみました。

私は訪問看護師ではなく、その場限りのやり取りですが、
終末期医療の在り方について私なりに感じた事を書きます。

・・

7件のうちの2件は、高齢の方で
会って数週間内にお亡くなりになりました。
お二人とも、会った時はまだ意識がしっかりされていました。


別の2件は、高齢者というにはまだ若い中年の方。
家族の動揺や悲しみの度合いが全く異なります。
いつ頃どういうふうに悪化していくか、
先が見えるだけに 接していて本当に辛かった。


残りの3件は徐々に病状が進行しつつあり、
いつ急変が起こってもおかしくないという状態でした。


いずれも最期の時間を家族と家で過ごし看取るという
病院とは違ったターミナルケア。

・・・


私は病院での延命治療に対し、疑問や葛藤があります。

寝たきりで意識もなく、心臓が動いているだけ。


強制的に機械により呼吸させられ、
チューブから栄養を取り、
管により自動的に尿が垂れ流される。

これって本人の意思を無視している。
私だったら絶対にいや。


でも現場では業務の流れとして、機械や点滴の管理をしていました。

目の前の患者さんの苦しみを取らないといけないっていう
使命感で、実際ゆっくり尊厳なんて考えている暇もなかった。

データ上 酸素が不足しているから
咽喉に穴を開けてまで空気の通り道をつくる。

ご飯が食べられないから、おなかに穴を開けて、
胃に直接チューブを入れて栄養を摂る。
あるいは 高カロリーな輸液を入れる。

ただ生きている、ただ生かされているだけ。



脳死で寝たきりの状態を、「ベジ」と隠語を使ったりします。
植物状態、ベジタブルの意。




ご家族の意思で延命治療をするケースももちろんたくさんあります。

「1日でも長く、生きていてほしい」「万一意識が戻るかもしれないから」
という想いが大半ですが、中には
「生きていてくれないと毎月入ってくるお金がもらえなくなる」って
ウソみたいな現実もみてきました。
(生活保護が医療を食い物にしてる現実はまたいつか)

・・・

言葉に語弊があるかもしれないけど
医療従事者は延命治療された遺体が汚いことを知っている。

体はブクブクに不自然にむくみ、管の痕跡あり。。

それに比べ、在るがままに死を受け入れた遺体はきれい。
これ本当です。





「尊厳死」という言葉を聞いたことがあると思います。

本人が本人らしく生きて、死んでいく。





先の7件の方のうち、自分の死を受け入れて数週間後に
亡くなったおじいさんの顏や言葉は残っています。

食事もほとんど摂れなくなり、
自分で立ち上がることもできない状態でしたが

「もうなにもせんでいいよ。」と穏やかににっこりされました。



在宅による家族の介護負担の問題もあり、一概に
在宅ケアの良さだけを謳うことはできませんが。

おじいさん、最期まで凛としていらした。




・・・・・



少し前になりますが、麻生太郎副総理の
終末期医療についての持論を
マスコミが「チューブの人」ってとこだけを強調して報道し
バッシングを受けていましたね。
(マスコミの常套手段、抜粋編集・印象操作(`Д´) )


でも、麻生さんの持論は正論だと私は思います。




高齢化社会、医療費がひっ迫している現実からも
人工的に生かされているだけの医療に対して
もっともっと議論の声が上がってもいいと思います。





どちらの最期もみてきて
患者さん自身に教えてもらった意見でした。



おしまい







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by kinoca-moco | 2013-04-12 10:06 | ひとりごと